新幹線火災の犯人の年金で生活できないか検証してみた。

こんにちは。まめ太です。

いつもは節約関係か離婚(汗)関係などの内容をブログにしていましたが、今回はこの間発生した新幹線火災を題材にしてみます。



東海道新幹線火災事件の概要

東海道新幹線火災事件とは、2015年6月30日に新横浜 – 小田原間を営業運転中の東海道新幹線車内で、男が焼身自殺を図り火災が発生した事件。1964年10月1日の同線の開業以来、そして、全新幹線でも初めての列車火災事故となった。

wikipediaより引用

この事故により犯人と、巻き添えでお一人の方が亡くなっています。

犯人の動機

現在調査中ですし、犯人が亡くなっているのでおそらく正確な動機は明かされないでしょう。

2015年7月2日時点では

「年金支給額が月12万円と少なく、生活ができない」

そう周囲の人に不満を漏らしていたとの事です。

国民年金、厚生年金いずれにも加入しており、35年年金を納めていたとの事です。月12万との事なので、犯人は年収300万前後の賃金で納めていたことが予想できます。(すいません、ちゃんと計算はしていなく概算です。)

※7月4日の報道では、消費者金融や個人宛てに借金を返済したとみられる明細が犯人の部屋から約200枚見つかったそうです。

当初動機が判らず、まめ太なりになぜ事件を起こしたのか色々犯人の動機を検討していたのですが、結局は借金かよ!ますます同情できません。

月12万円で生活できないか検討してみた

犯人は71歳だったそうです。一人暮らしで年齢が65歳以上の場合、年金支給が月12万なら年間144万円なので、公的年金控除が120万円に当てはまり住民税はかからないはず。住み心地がよいかは別として、家賃は4万程度で、生活費は最低限。食費は自炊は難しいと考え、外食で3万。交通費もバスを利用すると考えると1万程度。医療費は重病でなければ5000円で問題ないはず。それで算出しました。

70歳の想定節約生活費

項目 費用
家賃 40,000円
電気 5,000円
ガス 5,000円
食費 30,000円
水道 1,500円
日用品 5,000円
携帯 5,000円
医療費 5,000円
交通費 10,000円
合計 106,500円

どうでしょうか。毎月約2万3千円は余る計算です。

 70歳で生活費12万円は足りないのか

上記で生活費を算出したのは比較的健康な場合の生活費です。もし持病があったり、身体に不都合があればもっと費用はかかるでしょう。それに、上記の生活費は30代のまめ太がある程度家賃や光熱費を抑えるように想定した費用なので、実際に高齢者が想定した生活費で生活できるかは正直判りません。

まめ太が考える犯人の動機

私自身は犯人を擁護するつもりは全くありません。身勝手な行動で一人の尊い命が奪われ、多大な損害費用が発生しています。犯人がした行為自体には全く賛同できません。

犯人は年金を受給できるという事は、年金を納めるお金があった事が想定できます。ただ、お金を借りる行為は日常的に行われていた可能性があり、将来の備え(貯金などの自己資金)がない生活をしてきた可能性があります。

なぜ借金をしたのかはわかりませんが、近親者には借金の事は言わなかったのでしょう。その場合は生活を共にしていなかったので今回犯人の近親者が止めたりする事は難しかったでしょう。

生活保護を受ける選択肢があったとは思うのですが、借金を身内に言えないような人は、人に借金の事は言えないでしょうし、借金をしている負い目を感じて生活保護を受けようという発想ができない可能性があります。

犯人の場合は年金制度のせいにして自分の責任転嫁を図り、なおかつ自暴自棄になり人生の最後に世間に目立つことをしてやろうとでもと思ったのでしょうか。全く理解はできませんが。

お金が無い(借金がある)と心も余裕がなくなる

まめ太が思うに、犯人はお金の不安を解決する策が見つかる可能性があるにも関わらず、そこまで辿りかったのではないでしょうか。まめ太も元嫁の借金を実際に向き合ってみて判りました。借金をしていると自らの負い目の為、誰かに相談したりすることは少ないです。そのうえ借金の原因は自分の事は判っているはずなのに、どこかに責任転嫁するのです。報道に出ている情報が正しければ、犯人は典型的な借金持ちの特徴と一致します。

また、借金が無くても低賃金で貯金もなく、最低限の生活だとやはり生活していく上では不利です。何か想定外のことがあったときにお金の工面ができず、生活の選択肢が狭まってしまいます。そこで軽い気持ちでお金を借りてしまうと、底なし借金生活に一歩足を踏み入れてしまいます。。。

また、今の世の中はインターネットなどが普及し情報社会になりつつあり、高齢者には不利です。生活に役に立つ情報などはほとんどがネット経由です。携帯料金システムのようにCM等では一見安いと宣伝しておいて、実際安くなる条件は複雑にになり、条件を理解できる一部の人のみ有益で、それが理解できない高齢者などの情報弱者から料金を巻き取ろうとするシステムが世の中に広まっていると思います。

歳を重ねると、本人が望んでいなくても情報弱者になる可能性があります。

一部ネットでは、「老害」と高年齢者を差別呼ばわりしている事が見受けられます。でも、自分もそのうち歳を取り、高年齢者になっていくのです。馬鹿にしている人は年取ると結局自分が言っていた「老害」というような人になっているのではないでしょうか。

 国の制度に頼らない将来を見越した人生プランを実行する

犯人は借金が無ければ、おそらく年金だけで生活はできたはずです。でももし想定外のお金が必要になった場合は年金だけでは生活できません!自己資金を準備しなかった事に問題があるかと思います。借金をした理由は判りませんが、将来を見越して生活し、貯金があればそこまで思い詰める事はなかったのではないでしょうか。

まめ太もおそらく70歳以上になると今のような脳の吸収力も落ちるはずです。そうすると、節約する為の知恵も知識も回らないでしょうね。想定以上にお金がかかるかもしれませんので、いまから仕事を辞めた後の生活費を貯めていこうと思います。また、もし自分でどうにもならない時は公共の相談所や身内に相談して、聞き入れる度量も必要ですね。

事故に掛かった被害を想定してみた

ちなみに、今回犯人がどれだけの被害を与えたのかを考えてみました。

全く関係ない人の命

おそらく慰謝料が発生するでしょう。例えでも人の命をお金に換算するのはここではやめておきます。

新幹線1両の費用

新幹線1両の価格は約2億3000万円だそうです。先頭車両はもっと金額が高いかもしれません。火災となった車両はおそらく熱によりアルミフレームに影響あるはずで、全損か高額な修理費になるかと思います。

上下線で33本運休

東京ー新大阪間を13,000円として一人の価格とし、N700系が1323席、乗車率100%で仮に計算してみました。

13,000円×1323席×100%×33本=約5億6700万円

上下線で106本に遅れが発生したため、払い戻しも出たはず

全員が払い戻ししたとは考えにくいので約30%の方が払い戻しした場合

(着駅に2時間以上遅延した特急列車の特急料金が全額払い戻し)

5,500円×1323席×30%×106本=約2億3100万円

※新幹線の損害額はこちらのブログを参考にしました。

約10億2800万円の損害がJRに掛かっている計算です。

犯人は関係ない方の命と、JRに莫大な損害額を与えた事について自分の家族・親戚に重圧を与え、一生苦しめる事になるのです。

実際には犯人の家族や親せきに10億の請求が来ることはないでしょう。支払い能力を大きく超えている為です。それでも、一生その重圧と世間からの冷たい視線、罵声と向き合わなくてはなりません。

このブログを書いていても本当切ない気持ちになります。被害者にご冥福をお祈りいたします。

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コメント

  1. 匿名 より:

    国民保健と老後保険がたりません

    • まめ太 より:

      匿名さん
      ご連絡ありがとうございました!
      私自身サラリーマンなので健康保険が基準に
      なっていました。国民保健は計算が足りませんでした。
      老後保険は入る人、入らない人で判れそうですね。